田中タンク&達也 |
まず、僕の先代の話をします。名前はエ~と「シスコ」です。
バセットハウンドというわれらの仲間ではちょいと変わった種族でしてね。
耳は長く、脚は短く肥っていて,まるで丸たんぼうみたいな姿です。そうそうハッシュパピーのキャラクターになっていたり、刑事コロンボが飼っていたやつです。
人には媚びない、自分をしっかり持ったおよそ犬らしからぬ性格に母さんはズッポリはまり込み、とても仲良く暮らしていたようです。
晩年は白血病にかかり、5年前に11歳で逝ってしまいました。最後の日の3日前から、それまでガツガツ食べていた食事を一切食べなくなり、燦々と5月の陽光が差し込む窓辺で両親に見守られながら気持ち良さそうに大きく伸びをして、「ワン」と一声お別れを言って旅立っていったそうです。
その最期が実に見事だったそうで、「私たちも見習いたい」と5年たった今でも両親の話題になります。
今だに、遺骨は父さんの焼いた壺で和室の棚の上に収まり、父さんの描いたこの絵がリビングの壁に飾ってあります。
4年前、生まれ故郷、真鶴から車に乗せられて横浜の家につれてこられたばかりの頃です。パパはトイプードルママはプチバセット。次の犬として僕が選ばれたのは先輩の影響がすごくあるんだと思っています。急に親・兄弟から離されて、右も左も分からずとても心細かったことを思い出します。 だけど寂しくって殊勝にしていたのはたった1日。 次の日からは僕の天下で、部屋の中におしっこはしまくり、いたずらのし放題で暴れまくってしかられていましたっけ。 あのころを思い出すと僕もすっかり大人になったものだと、自分で自分をほめてあげたくなります。 そうそう、名前は先輩の名付け親の兄ちゃんがつけてくれた「タンク」ってことになりました。 |
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朝晩とも、小1時間 散歩に出ます。いつもパソコンの前でシコシコやっている父さんの健康を考えて外に連れ出そうと思っているのです。 毎朝6時半には、父さんの最近大きくなったお腹の上にどんと乗って起こし、散歩の催促をします。 父さんが前の晩どんなに遅く寝たところで知ったことではありません。 夕方はだいたい5時ごろから出かけます。駅方面へ行くと、すれ違う玉川学園の女学生が「チョー可愛い」と言ってくれます。すると父さんは自分のことのように、ニヤニヤしてます。 尻尾の先のふわふわはトリミングのおねーさんのオリジナルカットでお気に入りです。バカ殿様のちょんまげとか、ススキ、とかライオンの尻尾とかいろいろ言われますが、ぼくには見えませんのでなんと言われてもイイのです。 |
僕の趣味の一つに ボール収集があります。 その中でもとくに好きなボールはテニスボールでダンロップのFORTイエローがお好みです。 これを散歩の途中で見つけると必ず自分で咥えて帰ってきます。 コレクションはかれこれ20個ぐらいになりますか。 そのうちNET展のお宝自慢に出品したいと考えています。 将来の夢はテニスのボールボーイになることです。もちろん舞台は あのウィンブルドンセンターコート。錦織選手が出場する決勝戦が 希望です。 その前にOB会のテニス同好会合宿で修業かな~。 |
この前、ちょいと失敗しまして、サツのごやっかいになりました。なに、交番の前で足を上げておしっこしていただけなんだけど、急にパトカーがサイレン鳴らして近づいてきて、逮捕されてしまいました。 おしっこをちょっとぐらいイイじゃないかと思うのですが、軽犯罪法違反とかで調書を取られてやっと釈放されました。 ちょいと反省している、やつれた顔です。 だけどね、人間は、アンダーコントロールとか言って放射能の汚染水を平気で海に垂れ流しているくせに。 ちょいと理不尽を感じましたね。な~んちゃって。 |
大林さんに捧げる付録 「来世も また一緒にと 犬に言い」 最近新聞で見て夫婦して大笑いした川柳です。 |